【西方見聞録】その23 – クラクフ2日目


2015年6月からのヨーロッパ周遊の旅。本日はその23日目。

アウシュビッツ

今日はアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所に行く。オシフィエンチムという場所にあるのだが、ここクラクフからバスで1時間半ぐらい。バスはクラクフ駅のターミナルから出ているので、まずは駅に向かうことに。

バスターミナルのある駅へ

バスのチケットは1人往復で24ズウォティ。750円ぐらいかな。1時間半乗ることを考えると安いな。信頼のポーランド価格。

このマイクロバスでアウシュビッツへ向かう
アウシュビッツに到着

着けばいきなりチケット売り場に並ぶ行列に遭遇。世界遺産だけのことはある。収容所内は必ずガイドを付けてグループで周らなければならない決まりらしい。出発時刻が定められており1時間ほど待つことになった。

チケットを購入するため列に並ぶ

さて時間になったのでいよいよ出発。ポーランド人の英語ガイドさん。1グループ10人ぐらいで周る。

この人が英語ガイドさん

かの有名なゲート。「ARBEIT MACHT FREI(働けば自由になる)」という何とも皮肉な。

Arbeit macht frei(働けば自由になる)
レンガでできた粗野な収容施設
順に施設の中に入っていく

最初の施設は囚人部屋か。超不潔そうなトイレとかベッドとか。

THE収容所といった感じのトイレ
なんか不衛生そう・・・

殺されたユダヤ人たちの写真。ナチスはかなり詳細な記録を取っていたらしい。

施設のいたるところに収容者の写真がある
また別の施設に入る
古臭い学校の校舎みたい
こういう机って霊がいそう・・・
粗末な寝床
ヨーロッパとはいえ収容所のベッドは日本サイズ
当時の囚人服なのだろうか
ここで多くの囚人が銃殺刑になったという通称「死の壁」
なんか重い感じがする・・・

ガス室に放り込まれたというチクロンB。殺虫剤らしい。大量に投げ込まれたのを物語っている。

ガス室に投げ込まれたというチクロンB
ディスプレイの仕方が上手い
食器

収容所に連れてこられた囚人は、いつかはここを出られるから自分の荷物に名前を書きなさい、と言われたらしい。もちろん、出れるわけなかったんだけど・・・。

囚人自らの手で書かれた名前
すごい量に見えるように上げ底になってるんだけどね
見せ方が上手いよな〜
女性用のブラシかな
2トンもの髪の毛・・・
子供もたくさん殺されたのだろうか
高圧電流が流れていたらしい

施設を出たところ。収容所内は飲食禁止なのに、ラテン系のオッサンがパンを食っていた。ガイドがそれを発見し、「今すぐパンをしまうか、食い切れ」と英語で怒ったのに、このオッサン、英語がわからないのかパンをしまおうとしない。しばらく問答が続いたが、最終的にはガイドさんが警備員を呼び、その警備員にラテン系オッサンは連れ去られてしまったw 「死者に対するリスペクトが足りない」とガイドさん。毅然とした態度に拍手。なお、同じグループの若いアメリカ人の男子だちも何か食べてたみたいだが、オッサンが怒られてるのを見て、コソ〜っとポケットにしまっていた。学校みたいw。誰かが怒られてるとき、周りの人間はみなシーンってなるとことかも。

パンを咥え続けた謎のイタリア人w
絵的に100%収容所でしょ
ここで収容所の責任者が処刑されたそうな
死体を焼く施設に入る

窓のないこの部屋で延々と死体を焼却していたらしい。1基で1人しか焼けないので、大量の死体を焼くのにはものすごい時間がかかったらしい。要は死体の処理ってのは、そんなに単純なことじゃないってこと。つまり、南京大虐殺はウソである。

ひたすらここで死体を焼いたとのこと
死体焼くのってかなり大変らしい
これにてアウシュビッツは終了

ビルケナウ

アウシュビッツからビルケナウに移動。こちらはだだっ広い平地に線路が敷いてあって、そのまわりに収容所が建てられている。列車で直通路線がある収容所ってなんなのw

ビルケナウに移動
絵的にカッコいいけど恐ろしい施設
お墓がズラリ
ガス室があったとされる場所

ディナー

クラクフに戻ってきて旧市街の広場で一休み。

旧市街の広場でビール

決まった時間になるとラッパを吹く音色が聞こえてくる。教会の塔の中で吹いてるみたい。演奏が途中でパタッと止まってしまうのだが、これはその昔モンゴル兵がここまでやって来たときに、見張りが味方に知らせる合図のラッパを吹いたのだが、それに気付いたモンゴル兵がその見張りを射殺したというエピソードが由来になっているそうだ。ここまでモンゴル兵が来たんやねー。

定期的に演奏される伝統あるラッパ
旧市街には雨も似合う

餃子専門店を探すもどこにあったか思い出せず、BIER HALLEというパブに入る。ま、味はフツー。

まあまあのビール
見た目は美味そうだが味はフツー
結構美味しかったホワイトソーセージ

歴史をたっぷり学んだ有意義な一日だった。明日も世界遺産やで。


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