MNPで通信キャリアを変えようとするとカオスを味わえるタイランドの考察


タイ王国バンコクにてAISからTrueに乗り換えた。番号は変えたくないのでMNP(携帯番号ポータビリティ)を利用。色々と混沌(カオス)が待ち構えていたので、同胞からさらなる犠牲者が現れないよう、ブログにまとめておこうと思う。

背景

MNPを利用した際の僕の状況は次のような感じ。

  • 元々AIS(1-2-Call)のプリペイドSIMを2年ほど利用していた
  • MNPを利用して、Truemove Hのポストペイプラン(iSmart299)に移行するつもりだった

経緯 – 初日

  1. サイアム駅直結のDigital Gateway内にあるTrueショップを訪れ、MNPを利用してTrueに移りたい旨を伝える
  2. Trueの店員いわく、AISで使用者登録が済んでいないとMNP移行ができないとのことなので、同ビル内のAISに向かう
  3. AISで使用者登録。電話番号とパスポートのコピーを渡す。5分で完了。
  4. 再びTrueショップにて、必要書類に情報を記入(電話番号、氏名、住所など)。パスポートのコピーを渡し、事務手続き完了
  5. True店員からSIMを受け取る。2,3営業日以内にMNP移行完了の通知をSMSで送信するので、それまではAISのSIMを使っていてくださいとの説明を受ける

ここまでは順調だったんだなぁ。。

2日後

  1. SMSを受け取る
    เลขหมายนี้โอนไม่ได้เพราะไม่ใช่เลขหมายขอโอนย้ายติดต่อผู้ให้บริการเดิม
    lêekmǎay níi oon mây dây phrɔ́ mây chây lêekmǎay khɔ̌ɔ oon yáay tìttɔ̀ɔ phûu hây bɔríkaan dəəm
    訳「この番号は申し込みのあった番号と異なるので、移行ができません。元のサービス事業者に連絡してください。」
  2. んなアホな。番号違ってたらSMS届くはず無いじゃんと思いつつ、同じTrueショップを訪ねる
  3. True店員にこのSMSを見せる。彼いわく「AISの登録情報が間違ってる」とのこと。嫌な予感を抱きながらAISに。
  4. AISショップにて登録情報の確認を申し出る。電話番号を伝えると、驚愕の回答が。「あなた、まだ使用者登録してませんよ」
  5. 確かにここで登録したやんけと思いつつも、じゃあ今すぐ登録してくださいと申し出る。前回同様パスポートのコピーを手渡そうとすると「必要ありませんよ、○○さん。」と。。そしてその2秒後に「完了です」。
    →→ つまり、僕の情報はすでにデータベース内に登録されていたということ。前回の担当者が何かチョンボしてただけでは?? 明らかに怪しいな・・・
  6. イラッとしながら再びTrueへ。使用者登録をし直してきたと伝えると、「じゃあまた処理しますんで、SMSを待っててください」。今ここでやってくれんのか・・・

まーこれぐらいはタイではよくあること。イライラも大したレベルじゃなかった。

翌日

  1. 再びSMSを受け取る。今回は何故か英語。
    We are unable to port in the number at this time, please verify the number with your former operator.
  2. あーまた行かなきゃなんいのかと鬱っていると、AISから電話が入る
  3. どうしてTrueに移りたいのか理由を聞かれたり、プロモーションを提案されたりする。うっかり「カップ」ばっかり言ってると、あらたなパッケージプランを締結させられるので要注意。
  4. 押しに負けずにMNP移行を訴えると、了承してくれる。その際「あ、そういえば、登録情報の姓と名前が逆になってましたよ」と言われる。つーか、俺が入力したんじゃないから、自分たちのミスだろーが、とイラッとする。

タイ人は氏名の入力ぐらいまともにできんのかよ・・・

さらに翌日

  1. かなりイラッとしながら、3度目のTrueショップ。店員にSMSを見せる。
  2. True店員いわく「AISの登録情報が間違ってるんだと思います。」だと。どうやらTrue側に登録されている情報と一致しないと移行ができないらしい
  3. True側に登録されている情報を見せてもらう。氏名、電話番号、誕生日、パスポート番号・・どれも間違っていない。「AISに行って登録内容に間違ってないか確認してきてくれ。できればプリントアウトしてもらってきて」と。
  4. 3度目のAISに行き登録内容を確認する。自分でも目視したが、間違っていない。間違っていないのでどうしようもない。とりあえずプリントアウトしてもらう
  5. プリントアウトしてもらった紙を持って、またまたまたまたTrueショップへ。店員に紙を見せ、どこも間違ってないと伝えると「そうなんですか。じゃあこれ見ながら処理し直します。」

またその夜

  1. まったく同じSMSが届く。怒りMAX。こいつら馬鹿にしてんのかと。なんでこんな定型的な事務処理までまともにできないんだと1人憤慨。
  2. とはいえ、自分の目でも確認した通り、登録情報に間違いはないので、これ以上どうしたらいいか分からない。というわけで、ネットで調べてみる。

色々と分かったこと

  • AIS側の登録情報とTrue側の登録情報が完全に一致していないとMNP移行できないということ
  • 完全に一致とは、「意味が一致」ではなく「文字として一致」という意味。つまり、以下のようなケースはエラーとなり移行できない。
    • ローマ字氏名の大文字/小文字が一致していない
    • 姓 名/名 姓の順序が一致していない
    • 敬称(Title/คํานําหน้าชื่อ)に、方や英語、方やタイ語を使用している 例)”Mr”と”นาย”
    • 生年月日に、方や西暦、方や仏暦を使用している
  • 顧客を囲い込むため、AISがわざと登録情報を間違えて、MNPを諦めさせようと努めるということ

アメージング・タイランド! そこまでショボイ国だっとは・・・。せこい・・ただただセコいぜAIS!! 後から分かったが、僕の場合はTrueは「Mr」を使用していたがAISは「นาย(男性という意味)」を使用しているのが原因だったっぽい。あのAISのねーちゃん、わざとタイ語で入力したというのも充分ありうるぜ。

この件をタイ人に相談したところ、さらに分かったのは

  • どうやらこの手のトラブルが絶えないらしく、専用のクレームセンターも立ち上がっているとのこと
  • その電話番号は1200
  • 電話で確認すると、メールで事の経緯を送ってくれれば、こちらから両キャリアに働きかけてMNP移行を完了させるので、もうショップには行かなくてよいとのこと

そいつはいいぜ。しかし、そのセンターさんも手続きも時間がかかったりするんじゃあ・・・と思っていたら

1週間後

やっとMNP完了のSMSが届いた! 結局、2週間程度かかってしまった。。。その間サイアムを訪れること3回。イライラすること数知れず。宇宙規模の困難を乗り越えて手に入れたTruemove Hのマーク。喜びに悶えながらその通信状況を試してみると・・・予想以上にしょぼかった。。。ひょっとして、AISの方がマシだったんじゃあ・・??

本件をもとに、タイを考察してみる

ツッコミどころが満載な今回の件。色んな問題が含まれていて、タイを考察するにはよくできた題材だと思う。

  • MNP移行システムがしょぼい!!!
    情報が一致しないといけないのは分かる。ただそれは情報が指し示す「意味」が一致していればいいはず。大文字/小文字や英語/タイ語標記は本質的には問題ではないので、移行プログラムで変換をかけてからマッチングする等の考慮が必要なのでは。また夜間に1度のバッチ処理になっているようなので、今回のように何度もショップに行くハメになる。
  • ショップにノウハウが蓄積されていない!!!
    MNPが始まってから数年が経つというのに、この現場の「分かってなさ」が示すものは、現場にノウハウを蓄積する仕組みがないということだろう。おそらく僕の対応にあたった店員たちも「あー。上手くいったんだ。良かった良かった。」でハッピーに終わってると思う。AISも糞だけど、Trueのほうも『AISから移行するお客さまへ』みたいなペライチのガイドライン用意してりゃ済む話でしょ。
  • あいかわらずモラルが低い!!!
    客を失いたくないあまり、わざと事務処理を間違えるなんて、日本じゃとても考えられないこと。しかし、そんなこともここタイランドでは珍しいことではない。もう病気レベル。
  • 事務処理が多く、それを仕事だと思っている!!!
    クレームセンターにも経緯をメールで送ったり、必要情報を追加で送ったり、完了後にまた書類を書いて返信しないといけなかったりと、いい加減な国のわりに事務処理が多い。事務処理なんて何の価値も生み出さない、望ましくはゼロにすべき単なる汚れ作業なのに、それを仕事と思っているフシがある。

最近よく思うのは、タイは200%先進国にはなれないだろうなということ(これは他の国にも言えることだと思うが)。先進国って、人間が先進的である(開発されている)ので、その結果先進国になれたんだと思う。今現時点で先進国でない国って、要するに資質がなかったので先進国になれなかっただけ。資本主義とグローバリズムが今後も進むであろうと仮定すると、タイが現在の先進諸国に追い付く、ましてや追い抜くなんて、どー考えても無理。絶対無理。根本から自発的に変わらないと。たぶん、500年ぐらいかかるんじゃなかろうか。

イライラに任せ、書き殴る感じになってしまったな・・

 

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「MNPで通信キャリアを変えようとするとカオスを味わえるタイランドの考察」への11件のフィードバック

  1. お疲れ様でした。
    そにれにしてもタイでMNPが出来るとは知りませんでした。
    私の場合は、タイへは数度行っていますが、その都度SIMを購入していますので必要ないですが。

    さすがはタイ・・・「マイペンライ」
    日本人に言わせると「タンマイヤー・・ペンナライマクマクヤー」ですかね。

    記事が面白かったのでコメントさせて頂きました。

    1. ありがとうございます。
      この手の事務手続きが1回でサクッと終わったことがありません(笑
      まあ慣れたんですけど、さすがにこの件は疲れましたね・・・

      また何かタイっぽい(?)事があったら、記事にしようかと思います!

  2. 本当にご苦労様でした。
    失礼ですが 、大笑いしてしまいました。
    私もAISのプリペイドSIMの国際通話の事務手続きで、似たような経験があります。
    日本から発信出来る様になるまでに、AISのショップに3回行きました。
    この手の事務処理がすんなり行く様になるまでまだまだ時間が必要ですね。
    以上

    1. どうもAISはいい加減なようですね。
      最近では、事務手続きがすんなりいかないことがタイの雇用を支えているのでは?と思うようになってきました(笑

  3. シーサー

    私もdtacからAISに利用を変えました(
    mnpでなくSIMを買い替え)が、なんかAISって雑なような感じです。面倒くさそうに事務処理されて。
    dtacのほうがどの店も丁寧で親切な感じ。
    ただ、dtacでスワンナプーム空港からパヤタイまで移動するとよく2Gに落ちるのですが、AISは3Gキープ。
    悩ましいですねー。

    1. dtacを使ったことがないのですが、「丁寧で親切」というのはいいですね。
      特にこのタイランドでは(笑

      通信環境に関して言えば、Trueが一番良いのではないかと思います。
      最近は、バンコク市内のみならず、地方でも4G(LTE)入りますし、WiFiスポットも多い。
      ノンカイでも4Gが入った時は、ちょっと感動しました。

  4. あー、今まったく同じ状況にはまっております。
    AIS→Trueへの移行で、同じショップに3回足を運び、これまで空振りです。
    困り果てて、このサイトに辿り着きました。
    参考にさせていただき、さらなる修行に臨みたいと思います。ありがとうございます。

    1. この記事を書いたのが約2年前なので・・・まだ改善されてないんですね(笑
      まさにアメージング・タイランド。
      タイ人の友達や恋人がいらっしゃれば、協力してもらうか、
      AISで登録情報を一文字残らずチェックするとか、
      最悪「俺に入力させろ」ぐらいしないとダメかもしれません笑

      ご心労お察しします。
      がんばってください。

  5. はじめまして
    皆様と同様の経緯でこちらに辿り着きました
    格闘内容は True → AIS にて
    現在2019年、まだまだ似たような状況です
    次回訪問時はカウンター越しのディスプレイをこっち向けにさせて確認しないとダメそうですね(笑)

    1. この記事を書いてから4年以上経ってるんですが・・・まだ同じような状況なんですね笑
      久しぶりに記事を読み返してみたところ、当時の自分は結構イライラしてたんだなあと思いました。しかし、日本に帰ってきた今となっては、いい思い出話です笑
      ご苦労なさってる様子ですが、それも含めてタイなので、マイペンライ精神で満喫してください。

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